面接でよくある質問「退職理由」の正しい回答は?

面接で退職理由を聞かれるのは、面接者は聞かれるのを理解していても答えづらいものです。
退職の理由が面接する人に納得できる理由なら、落ち着いて話せるでしょう。
ですが、「賃金」「待遇」「対人関係」など、自分の価値観で退職したら説明がしにくいでしょう。
面接官に退職理由を聞かれた時、退職をした理由の説明を具体例あげて箇条書きに説明しました。
嘘はいけませんが、表現を変えることは出来ます。
面接で退職理由を聞かれても、慌てることがないようにしてください。
面接官はどうして退職理由を聞くの?
面接官は、中途採用者を面接する時に、必ず退職理由を聞きます。
どうして聞くかといいますと、退職の理由は人それぞれです。
ですが、注意してほしいのが面接官は、求職者の退職理由を答える時の表情をみています。
退職の理由を聞いた時に、応募者の以下の行動を面接官は細かくチェックしています。
・辛そうな表情
・無表情
・納得した表情
退職の理由は、先ほど人それぞれ理由があると書きました。
まとめてしまえば、主な退職理由は大きく分けて以下のとおりです。
・人間関係
・賃金
・会社の将来性
このうち最も話にくいのが、「人間関係」です。
賃金は、前職の「源泉徴収票」など会社の将来性は、調査しようとすれば情報はすぐに手に入ります。
しかし、人間関係だけは面接官には、情報を得ることができません。
面接では余り人間関係の話をすると、よく思われないことが多いです。
面接官は人間関係だけは、面接者の説明を聞いて納得できるかどうか、判断をしなくてはいけないのです。
考えても見てください、すぐに怒る人や問題を起こしそうな人を、雇い入れると思うでしょうか。
いいえ、トラブルを起こしそうな人は、雇い入れることはしません。
なので、些細な人間関係で嫌なことがあり、退職をしたとしても話してはいけないのです。
確かに、ブラック企業で働いていて、人間関係も良くないとい言う理由で退職するかもしれません。
そういう話は面接では、話をしないほうが良いでしょう。
また、他の退職理由と比較すれば、何倍もの注意を払って面接者の言うことを聞こうとします。
面接官が、このように考えると求職者に対して、「また人間関係で退職するかも」と、疑念を抱かれてしまいます。
人間関係で退職した方は、事実だけを具体的に話すことが採用への近道になります。
退職理由で絶対に言ってはいけない5つのこと
退職理由では、絶対にいってはいけないことを箇条書きに書きます。
覚えておきますと面接に役立ちます。
この退職理由を直接言う人は、まずいないという人が多いはずです。
しかし、自分の言っていることをまとめてしまうと、この理由と同じことを言っているということに気付かない人もいるのです。
人間関係で退職理由を言うのでしたら、以下のような表現にしたほうが良いでしょう。
このほうが、まだ高評価につながります。
面接をしても、採用につながりやすいでしょう。
人間関係での退職理由で、不採用になりやすい退職理由は以下のとおりです。
上司から嫌がらせを受けて、仕事に関しても必要以上にチェックします。
しょっちゅう大声で私を怒鳴ります。
私の仕事ぶりを常に監視しているようで気持ち悪いので退職しました。
いくらパワハラを受けていても人間関係で転職をする場合は、「好き嫌い」の感情で説明をするのはダメです。
どんな業種に就職しても、嫌いな人や、ムカつく人は絶対にいます。
でも、人間関係で感情論を面接で退職理由として説明すると、面接官は「うちの会社でも同じことが起きるのでは」と不安になります。
もし、上司との人間関係を退職理由として説明をするなら、その非合理さや責任の所在を明確にしたほうが良いでしょう。
人間関係に関しての退職理由は、私自身も面接をして何度も言ったことがあります。
そのたびに面接で必ず不採用の手紙が、自宅に届いたのです。
ですが実際には、この理由で辞める人のほうが多いのではないでしょうか。
この退職理由を面接で言うと、間違いなく人事担当者は嫌がります。
納得出来る理由を話せれば、減点を少なくする言い方はあります。
人間関係に悩んで退職した場合は、事実を具体的かつ納得できるように話したほうが良いです。
嘘をついて採用されても、事実が明らかになってしまえば、せっかく採用してもらった会社を去ることに繋がりかねません。
こう説明すると、察する面接官は解ってくれることがあります。
会社の業績が悪いという理由での、やったほうが良い退職の説明例は以下のとおりです。
以前の会社では営業職をしていましたが、お客様の声をじかに把握していたのに、課題解決に繋げられない環境で限界を感じていました。
上司に商品の改善プロジェクトを立ち上げプレゼンをしたり、商品企画や開発部への異動をお願いしたこともあります。
私は可能な限りのアプローチをしてみたのですが、コスト・人員の観点から見て実現は難しいと上司からの回答をいただきました。
未経験ですが、顧客ニーズの取り組みに自信があります。
御社の商品企画チームで、顧客目線での商品作りをさせていただきたいと考えております。
先程の回答例のように「私の力では、会社の業績を変えることは出来ませんでした」みたいな感じで、具体的に退職理由を説明すれば問題はありません。
以上のような理由なら、印象が良いのではないでしょうか。
賃金が合わなくて退職した場合
給料のことをあまりに強調すると、「入社してから待遇の面で問題を起こすかも?」と疑われます。
4の退職理由は、以下のような感じが良いでしょう。
給料の水準が低くて、経済的にゆとりがないというのが、退職の直接的な理由です。
月収で18万円ですが先輩社員から話を聞いたことがありますが、5年でも大幅な昇給や昇格は見込めないという状態です。
両親にも仕送りをしていますし、わたしも家族を持つことを考えているので今の会社で、働き続けるのは難しいと考え転職を決めました。
ただ単に理由もなく、給料が安いからと言うだけで退職をしたというのは、もちろん不採用になりやすいです。
しかし、給料が少ないことがどうしてダメなのかを、具体的に説明することで好印象を与えることができます。
「月収18万円」「5年後も改善が見込めない」というような、退職理由としては具体的な現状を説明するほうがリアリティがあります。
しかも、納得してくれやすいという側面もあるため、納得できる理由をあらかじめ考えておくことが大切です。
また、上記の退職理由では、未来に不安を感じることに違和感すら感じません。
退職理由は応募する会社の特性に合わせて、将来の展望を説明すると好印象です。
労働条件で退職した場合
この退職理由は、人事担当者が採用を辞めます。
労働条件と言わずに、以下のような退職理由なら良いかもしれません。
入社当初から毎日朝7時から、夜の12時まで勤務しています。
他の同僚も同じ勤務体制で、2年間もアウトソーシングの提案をしたり、人員を増やしてもらうよう要望をしても改善はありませんでした。
ワークライフバランスを改善したいと思い、転職を考えました。
しかし、この労働条件で「体力が持たない」というのは、言わないほうが良いです。
理由は、体力がないという場合は、「うちとこも、体力必要ですよ」とか言われる可能性があります。
これを言われると、100%不採用になった経験があります。
労働条件と言わずに、具体例をあげた説明をしてください。
つまり、労働条件と言ってしまうと、採用したあと労働運動に関心がありますって面接者に印象づけてしまいます。
まとめ
退職理由は、最初に書いたように話しづらい質問です。
面接してもらう人は、自分の言った退職理由が原点にならないか心配しています。
中途採用者は、理由があって退職してくるはずです。
それが面接官に共感をえるか不安に感じているのではないでしょうか。
しかし、人事担当者は数多くの面接を通じて、退職理由を話す態度をまず観察しています。
自分勝手な理由で退職していない限り、面接官に伝わるはずです。
もし、他の人から見て自分勝手な理由で退職してしまったら、退職したことを反省してやり直すことを人事担当者に伝えることが大切になります。